第1556回(本年度11回)例会 2017年9月19日(火)


▼会長挨拶 小川 洋正 会長
皆様、こんにちは。
さて今月9 月は、国際ロータリーの「基本的教育と識字率向上月間・ロータリーの友月間」という事で、去る5 日の会長挨拶では識字率について触れました。今日は5日の会長挨拶の続編として、アメリカのロータリークラブの識字率
向上に関する取り組みを紹介したいと思います。

世界には、読み書きができない成人が数百万人おり、このため家族を十分に養ううえで困難を抱える人達が大勢います。非営利組織「Pro Literacy」の調査によると、教育が進んでいるアメリカでも、小学校3 年レベルの読み書きができない成人は、3,600 万人ほどいると言われてます。デトロイト市で行われた調査では、17 歳以上の人口のうち、日常で必要とされる読み書き、会話、コンピューターのスキルがない人が、ほぼ半数以上に上ることが明らかになりました。

デトロイト市で、識字率向上を支援している団体「Reading Works」のプログラム・ディレクターであるクリステン・バーンズ・ホリデーさんによると、地元機関・団体の多くが資金・人材不足に困窮しており、長年の取り組みにもかかわらず改善が遅々として進んでいないそうです。 非識字が原因で多くの問題が引き起こされます。識字力の欠如は貧困を生むだけではありません。医薬説明書を読めないために健康リスクが高まり、コンピューター社会の中で取り残され、地域経済の停滞を招きます。

「読み書きができず、手に職をつけられない親の元で育ち、学校での限られた教育しか受けられない子供達が大勢いる。学校教育に十分な予算を充てれば事態は好転すると期待する人もいますが、家庭環境を改善しないことには、真の変化はのぞめません。」と先ほどのクリステンさんは言います。地元グロスポイント・ロータリークラブ会員のマーク・ウィルソンさんによると、成人への識字教育に対する配慮が不十分だと指摘し、これこそ長期の悪循環を生む原因だと話します。「読み書きができない子供には、同情が寄せられるのに、大人だとそうはなりません。」

そこで、周辺地域のロータリークラブが「Pro Literacy」と提携し、教育指導員を増やすための募金を実施しました。また、市と協力して約26 万冊の図書と587 台のパソコンを識字関連団体に寄贈したほか、ロータリーからの補助金でオーストラリアから専門家チームを招き、教育指導員を対象とした研修を行いました。さらに、地域社会の認識を向上させるためのテレビ番組を始めるために、この補助金が活用されました。

その結果、教育指導員から読み書きの指導を受けた成人500 名が、テストの結果、3 学年分に相当する識字能力を向上できました。このプロジェクトは期待以上の成果を生んでいると、デトロイト・ロータリークラブの会員で、「ProLiteracy」の責任者であるマーガレット・ウイリアムソンさんは話します。「私たちは、単なる読み書きの力だけでなく、就職のためのスキル向上にも力を入れています。ロータリーのネットワークを通じて働き口を紹介してくれる人もいます。」と、マーガレットさんは話します。

これらの取り組みによって行政も動き出し、地元自治体から職業訓練の為の助成金も提供されました。これでさらに多くの教育指導員を生み出し、活動を広げていくことが可能になりました。「相乗効果が出ている。」とマーガレットさんは話します。さらに先ほどのマークさんは、こう言います。「身に付けた読み書き能力は、一生、その人を支える力となります。この力を一つ一つ、地域社会で育てていきたい。それが私たちの目標です。」

以上、日本では考えられないお話でしたが、アメリカ・デトロイト周辺のロータリークラブが、識字率向上に取り組んだ事に関するお話でした。今回は、マイロータリーに掲載されている2015 年7 月7 日付けの記事を紹介させて頂きましたが、本日の会長挨拶とさせて頂きます。
それでは、皆様本日もよろしくお願い致します。

▼幹事報告 村﨑 雅彦 幹事
1.直前ガバナー事務所より2016-2017年度の決算書(受)
2.会津分区より会津分区IM・新会員研修会の案内(受)
 第3回地区大会準備委員会開催の案内(受)
 市長表敬訪問のご案内(受)
 ガバナー公式訪問時のスケジュール等の案内(受)
 吉田昴城ピアノリサイタルの案内(受)
3.会津若松中央RCより会津磐梯山踊りの案内(受)

▼委員会報告 出席委員会
▪出席率65.38% ▪前回出席率訂正78.26%

▼本日のプログラム
▪セミナー報告

赤城副幹事より、先日開催されたクラブ奉仕セミナーのご報告をいただきました。
大変お疲れ様でした!

鈴木康介会員、事務所が火災に見舞われてから初めての例会出席です。お詫びと御礼ということでお話いただきました。あまり大したことはできませんが、会員一同でサポートしていきます!
応援します!がんばってください!